こんにちは! エンジニアの勝田(https://twitter.com/nichol76_yk)です!
前回、武田がこんな記事↓を書いてました。 blog.bascule.co.jp
私たちが4月22日に配信した『KIBO宇宙放送局 #アースデイライブ 2024 〜丸い地球をほぼ生中継。〜 - YouTube』という番組があるのですが、 前回は企画・開発の裏側にフォーカスした記事でした。
システムの詳細は武田の記事を参考にしていただくとして、ざっと番組内容を説明すると、
- 気象衛星ひまわりの画像を取得して
- アップスケールしたり
- フレーム補完をしたりして
- ほぼリアルタイム生成された
- はちゃめちゃにきれいな地球映像を超高解像度のLEDに映してみんなで見よう!
という感じです。
じゃあ実際どういう映像なの?というのを、番組では紹介できなかったものも含めてこの記事でお見せしたいと思います!
実際には22Kの動画を超でかい高解像度LEDに映すのでどうしても生でないと迫力は伝わらないのですが・・
ぜひぜひYoutubeの4K再生で見てみてください!!
春夏秋冬
左から春・夏・秋・冬の24時間を比較した映像です。
いかがでしょうか?
同じ一日なのに3か月違うだけでこんなにも日の当たり方が違うのだと驚きます。
なんでこんなことが起こるのかについては、番組で気象予報士の井田キャスターに超わかりやすい説明をしていただいているので、ぜひご覧ください!
日食
いわゆる日食というと、↓のようなイメージの方が多いと思います。
地上から見た日食
#部分日食 の画像を公開しました。石垣島天文台で撮影した食が最大頃の部分日食です。https://t.co/3gSpOrVh1P pic.twitter.com/H6Bhz5SLmt
— 国立天文台 (@prcnaoj) 2023年4月20日
宇宙から見た日食の映像というのは見たことがない方も多いのではないでしょうか?
ひまわりから見た日食の映像がこちらです!
宇宙から見える日食
左下から徐々に黒い影が地球を横切ってきます。
これが月の影なんです!!
こうして宇宙から見る日食と地上から見る日食、同じ現象なのに全然見え方が違うってすごいですよね。
日食のメカニズムについても番組で井田キャスターの説明がありますので、ぜひぜひあわせてご覧ください!
カルマン渦列
ここからは番組で紹介できなかった未公開映像となります!
こちらは「カルマン渦列」という、雲の流れが山や島にぶつかり、迂回しようと回り込んだときに起こる現象です。
渦ひとつが数十キロメートルほどの大きさになるので、地上から視認するのが難しいんですが、ひまわりの目はこんな巨大な自然現象も映すことができるんですね。
モーニンググローリー
まずはこちらをご覧ください!
地上から見たモーニンググローリー
Morning Glory cloud in the North. Australia's Gulf of Carpentaria is the only known location where it can be observed pic.twitter.com/tBLKgvcxTf
— Woow pics (@photo98765) 2015年7月19日
ひまわりから見たモーニンググローリー
まるでSFやRPGのような現実離れした壮大な雲ですよね。
(What's the Story) Morning Glory?
海からの湿った風と陸の乾いた風がぶつかったときに起こる現象で、オーストラリアの北部にあるカーペンタリア湾付近でよく見られるそうです。
といってもレアな出来事なので、これを見るために世界中の雲クラスタが訪れるけれど見れずにしょぼんと帰ることも多いんだとか。
この超かっこいい名前の語源は、朝に起こることが多いことと、その見た目の荘厳さ。
一日の始まりにこんな美しい光景を見たら「Morning Glory(朝の栄光)」と名付けたくなる気持ちもわかる気がします。
カルマン渦列は宇宙からしか見ることのできない現象でしたが、モーニンググローリーは地上、宇宙、両方から視認できます!
森林火災
少しショッキングな映像かもしれません。
これは2019年から数か月に及んで続いたオーストラリアの森林火災の様子です。
東に流れた煙が海を覆っているのがわかります。
この映像の中で多くのいのちや自然が失われていると思うと胸が痛みます。
ただそれと同時に、いいことも悪いこともひっくるめて世界中で同時にあらゆることが起こっている中で、
それを冷静に見つめる宇宙からの目として、ありのままの事実をたくさんの人に見てもらうことって意義あることなんじゃないか?と思いました。
知らないことを知ること
もともと私はド文系で、理系には縁がなかった人間です。
なのにこの一年あまりで気象や天体、自然科学についてたくさん触れることができました。
知れば知るほど昨日とは違った目で世界が見れるということを感じられます。
たとえば気象について知れば、ふと見上げた空に映った雲がどんなふうにできてるんだろう?と考えるきっかけになったり。
現在だけではなく、きっと昔の人も同じように空を見上げて雲の成り立ちに思いをはせたんだろうか?と想像したり。
番組中で河森正治さんもおっしゃってましたが
「知識を体験に変える」
ってそういうことなんだと思います。
そんな新たな体験をみなさんにお届けしたい!と思っているので、ぜひ万博に実際に見に来てください!